すみっこ(ウクライナ)で見た、聞いた、考えた

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ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

2004年10月30日(土) 開演19:00

モーツァルト/ 交響曲第36番ハ長調KV.425「リンツ」
教会ソナタ第1番KV.41h、第15番KV.317a(→12番に変更)、第17番KV.336d
交響曲第41番ハ長調KV.551「ジュピター」

指揮:ユベール・スダーン
オルガン:松居直美
管弦楽:ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団
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音楽サークルのお仲間と誘い合わせて行ってきた。
どうもモーツァルトというと自己増殖的に音が音を生んでいく式の澱みないウキウキした音楽を求めてしまうのだが、スダーン指揮のザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団はどちらかというと「重い」系の音作りである。
多かれ少なかれ古楽器演奏に毒された耳には各パートがこたまぜになった音は不快である。各楽器がもっときれいに独立した音として聞えてもいいのではないか? 合奏精度が練り込まれていないのか、もしくはミューザ川崎がそういう残響のホールであるのか、今の時点では判断がつかないが、この程度であれば日本のオケでもいくつもあるような気がする。

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by exist2ok | 2004-10-30 23:51 | 音楽

比叡山延暦寺の声明 ― 御影供 ―

10月30日(土) 開演:14:00
平成16年度(第59回)文化庁芸術祭協賛

天台宗開宗1200年記念

天台宗総本山
比叡山延暦寺の声明 ― 御影供 ―
伝教大師最澄をしのんで】
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これは「音楽」なんだろうか? 例えば、バッハのコラールや教会カンタータの完成度に比べると未成熟、あくまでも宗教行事の域を出ない程度だと思うのだが。
能の歴史における世阿弥の登場の意味を知って感じたことだが、芸術の分野で飛躍的に完成度が増すためには”天才”の出現が不可欠のようだ。
声明の芸術的成立は「三山」でワキとしても登場する良忍上人に負うらしい。だが、声明においては母体である仏教から芸術性が突出していない。


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by exist2ok | 2004-10-30 17:57 | 音楽

国立能楽堂 特別企画公演  

2004年10月28日(木) 18:30


☆平成16年度(第59回)文化庁芸術祭主催公演
◎特集・小町
連吟  鸚鵡小町(おうむこまち) 梅若六郎(観世流)

狂言 歌仙(かせん) 野村萬斎(和泉流)

能   卒都婆小町(そとばこまち) 髙橋 章(宝生流)
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ワキの宝生閑、笛の藤田大五郎、大鼓の亀井忠雄と人間国宝密度がにわかに高まった一晩であった。

こんなことを言っては恥ずかしいのだが、どうも梅若六郎の良さがわからない。今まで、隅田川、土蜘蛛を見、また地謡などにも何度か触れてるのだが、どうしてもこの人でなければ、という部分が感じられない。今回の連吟もあれがいい声というものだろうか? 後ろの席では「いや~、よすぎちゃってね~」なんておじさんが言ってたが。 色々聞いた挙げ句、ああ、やっぱりいい声なのね、と納得いく日が来るかしらん?


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by exist2ok | 2004-10-28 22:50

白洲正子

能を見るようになって白洲正子を知ったのはいつだったか、何がきっかけだったか、すっかり失念してしまったが、現在彼女の他にこれほどぼくの関心を引く著述家はいない。

前回読んだ能の物語は謡曲を再構成して小説風に仕上げたものだが、今回の謡曲 平家物語は、平家物語を検討しつつ謡曲の筋を解釈しなおすというもの。この人の慧眼にはほとほと頭が下がる。能が言葉を如何に大切にしているか、またそれがわからなければ魅力も半減してしまうことを痛感させられる。そして彼女に導かれて”お能”の扱う人間描写の深淵へと徐々に誘われてくる、という仕組みである。
書いていることがいちいち観念的でないので(自身で能を習い、身体として身についているからだろうが)とても容易に胸に落ちてくる文章なのだ。この本の助けがなければ、先日の銕仙会の兼平も理解できなかっただろう。

なんでも意味のあることは難しいものなのだと思う。表面上わかりやすい・楽しいことが意義あるものではないことの方が多い。だから、果実の甘みを味わう為には外皮の苦みを味わなければならない。それが芸の厳しさでもある。
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by exist2ok | 2004-10-27 03:00 | 読書

国立能楽堂 定例公演

10月15日(金) 18:30

平成16年度(第59回)文化庁芸術祭協賛

狂言 菊の花(きくのはな) 野村萬(和泉流)
能   遊行柳 青柳之舞(ゆぎょうやなぎ) 大槻文蔵(観世流)

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by exist2ok | 2004-10-15 20:46

上村松園

上村松園の描いた(六条御息所)が文化遺産オンラインでみれる。
松園を好きになったのはこの絵のおかげ。他にも、草紙洗小町やら花筺(はながたみ)など、能にまつわる絵をいくつも描いている。

花筺も焔に劣らぬ狂気を描いた作品であるが、皇位を継ぐ為に捨てられた照日の前が物狂いを演じて復縁をゆるされるという謡曲がもと。あどけなさの残るしかし狂気に歪んだうつろな顔がとても繊細な地点でこの絵を成立させている。
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by exist2ok | 2004-10-13 08:05 | 雑感

リンク

能楽ランド

能との出会い '97
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by exist2ok | 2004-10-12 04:03 | 能楽リンク

粟谷能の会

10月10日 国立能楽堂 12:00
景清 粟谷菊生
狂言 仏師 野村 萬
能 砧 粟谷明生
能 船弁慶 真之伝 粟谷能夫
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粟谷菊生の景清。今日は再現芸術の素晴らしさを目の当たりにする一日だった。シテの菊生氏は正直なところ舞台に立つには衰えを隠せない。すり足すらままならぬ状態でほとんど鬘桶に腰掛けたまま。誰の目にもいつ倒れるかと思わせる心細さであった。しかし、なんと終わってみればこの演目を逆手にとって今日の彼でなければと思わせるものとなった。能の型としてはおそらく失格だろう。しかし、自身の衰えと能楽師としての面目をそのまま景清の零落と屋島の戦語りの矜持にシフトさせた。
つまり、身体がついていかないということがすでに計算されたうえでの演出になっている。これは己のプライドをかけた非常に危うい方法である。一つ間違えば、ただ老醜をさらしただけ、観客を同情させるだけで終わってしまう。ところが、菊生氏は屋島の戦語りで凄まじい気迫を発揮し、同情心を跳ね返してそのまま景清の誇り(ということは己の、でもある)の気高さへと転化してしまった。
能役者としての恐ろしいまでの執念が景清の人物像と等しく一体化し、ただ、うまいという役者では絶対に表現できない世界を開いた。再現芸術の面白さと怖さはここにある。型通りにどれほど完璧でもなにひとつ響いてこないものがあるかと思えば、杓子定規にみれば落第でも人を感動させるものもある。
ぼくはこの恥と矜持という背反する要素を抱えて存在する人間(景清=粟谷菊生)を強く感じ目頭が熱くなった。
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by exist2ok | 2004-10-10 23:06 | お能

国立能楽堂 普及公演

2004年10月9日(土) 13:00
平成16年度(第59回)文化庁芸術祭協賛

解説・能楽あんない 海士の珠取り 馬場あき子

狂言 左近三郎(さこのさむろう) 善竹忠一郎(大蔵流)
能   海士 窕(あま くつろぎ) 観世喜之(観世流)
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by exist2ok | 2004-10-09 23:05 | お能

銕仙会 定期公演

10月8日(金)18時 於 宝生能楽堂

能 兼平 観世銕之丞
狂言 神鳴 山本 則俊、 山本 則秀
能 葵上古式  浅井 文義
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木曽義仲と乳兄弟であり、巴御前の兄でもある今井四郎兼平を主人公にした修羅能。見せ場である兼平最後の場面は義仲と兼平が入れ替わりながら進行するが、幽霊が取り付いたとしか言いようのない異常な緊張感があった。一体、この人はどうなってるのだろう!? 顔の向きひとつで面に、戦の疲れ、諦め、憂愁、そして自刃に至る気迫が表れる。天才というよりも、なにか神憑りのような舞台をする人が銕之丞氏なのだ。幽霊が時空を超えてこの身体に降りてきて物語りする。劇中で夢幻能の仮構として行われているはずのことが、まさに目の前で起こってしまっている感覚。本来、ワキの僧の立場が見所の我々観客にスライドしている。
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浅井文義の”葵上”は前回の品川薪能と同じもの。しかし、大人数の中で雑然と遠くから望見するだけの薪能と違い、今回は脇正面の3列目から見ているので、橋掛かりに出た車がすぐ目の前にある。前シテの面は泥眼だがあまり魔物的な雰囲気はなく、むしろプライドの高いもの静かな女性というのがよく出ていた。
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by exist2ok | 2004-10-08 02:30 | お能



メキシコ、N.Y. L.A.そして現在はウクライナのハリコフ市に住むおがわがお伝えします。コメント・TB大歓迎です。どんどん絡んでくださいね。
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