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すみっこ(ウクライナ)で見た、聞いた、考えた

国立能楽堂 特別企画公演

2004年11月25日(木) ~ 11月26日(金) 18:30
能   通小町 雨夜之伝(かよいこまち) 
25日 少将 梅若六郎(観世流)
---小町 観世清和
26日 少将 観世清和(観世流)
---小町 梅若六郎

朗読 卒塔婆小町(そとばこまち)
三島由紀夫作「近代能楽集」より
鴨下信一演出
---老婆 岸田今日子 
---詩人 茂山逸平国立能楽堂 特別企画公演_b0023505_11152417.jpg

見たのは26日のみ。能は薄味な印象だった。

半演劇としての朗読。演劇ではなく、あくまで朗読とすることで文字・言葉を披露する舞台なのだという演出者の目論見がわかる。三島の作品が能の時空間を意識して作っている以上、その再現である舞台でぶち壊しにするわけには行くまい。演劇として演ずるなら、能の自在な空間・人物の転換を再現することはおそらく不可能である。とすれば、あらかじめ作品の不完全な再現であることに開き直った朗読という体裁をとらざるをえなかったことは至極納得がいく。演出の鴨下氏のアイデア勝ちである。
老婆役として岸田今日子ほどの適任はおるまいかと思う。その点非常に充実していた。


すみっこ(ウクライナ)で見た、聞いた、考えた
by exist2ok | 2004-11-26 23:22 | お能
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メキシコ、N.Y. L.A.そして現在はウクライナのハリコフ市に住むおがわがお伝えします。コメント・TB大歓迎です。どんどん絡んでくださいね。

by exist2ok